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PNF法
PNFとは、英語のProprioceptive Neuromuscular Facilitationの略語で、日本語では「固有受容性神経筋促通(法)」と訳されています。
固有受容器とは、筋・腱・関節・内耳に存在し、筋の収縮の程度・腱にかかる張力・関節の位置・頭部の傾き・頭部の位置などの固有感覚と呼ばれる感覚を発する受容器のことです。
この固有受容器を刺激することによって、神経筋機構の反応を促通する方法で、末梢神経疾患のみでなく、中枢神経疾患の治療としても用いられることが大きな特徴であるとされています。
なんだかややこしい内容ですが、要はからだを動かして固有受容器を刺激することで反射を利用し、弱った筋肉の動きの改善を促すリハビリテクニックなんですね。
で、このPNF法が私の施術の軸になる方法で、からだのケア、ストレッチ、トレーニングすべてに応用して使用しています。
たとえば腰痛改善の施術パターンとして、
①背中や腰を中心に筋肉の弛緩を目的とした緩和操作(スポーツマッサージ)
②脊椎を中心に関節の遊びを回復させる関節包内運動 (関節調整)
③PNF法による動きの回復 (リハビリ)
というパターンを用いています。
むろんこれは基本パターンなので症状やクライアント様の状態によりパターンは複数ありますが、この基本パターンでかなりの回復が期待できます。
なにより、PNFによる【リハビリ】を組み入れることで症状改善を早めることが最大の特徴であり、“ウリ”なわけです。
パーソナルトレーニングコースにもレジスタンス(重量)トレーニングとこのPNF(神経系)トレーニングを組み合わせることでスポーツのパフォーマンス向上に効果を上げています。
かなり宣伝要素大きな内容になりましたが、私はこの『PNF』を大切なパートナーとしています。
腰痛・膝痛は大腿四頭筋の機能回復がカギ
今回は大腿四頭筋(ふとももの前面)についてのお話ですが、この部位の機能低下が腰痛をはじめ、股関節痛やひざ痛に大きく関わっているようです。
正確に言えば、大腿四頭筋と腸腰筋(下腹部にあるインナーマッスル)などの股関節屈筋群の拘縮がワルさしてるんですね。
この辺りの筋群が固くなると骨盤が後傾するので、自然と上半身が前かがみになり、腰背部の筋肉が引き伸ばされてけいれんを起こしやすくなります(引き伸ばされた筋肉は縮こまろうとして力が入りけいれんする)。
結果、膝と股関節は伸ばしづらくなり、屈曲状態が続くため痛みが発生しやすくなると思われます。
慢性的な腰痛や膝痛はそこには原因は無く、他の部位がしっかりと機能しないために代償的に働く結末、痛みやコリなどの症状となって現れることが多いようです。
それゆえ腰や膝のみの施術では問題は解決せず、慢性的な症状となってしまう所以であります。
解決法としては、大腿四頭筋や腸腰筋などの柔軟性や動きを修復させて骨盤の前傾を正し、ひざや股関節を進展しやすく調整することにより症状の改善が期待できます。
日常生活でも大腿四頭筋や腸腰筋のPNFストレッチを加えることで、腰痛・ひざ痛・股関節痛を予防できます。
以上は私の研究と経験値によるものであることを付け加えさせて頂きますが、なかなか改善しない腰痛・ひざ痛・股関節痛をお持ちの方はいちど、当館にご相談くださいませ。